2013年1月5日土曜日

「激闘大家族SP お父ちゃん泣かないで6男7女15人大家族崖っぷちそば屋奮闘記」

テレビ番組は、やらせが多いのでこの放送も眉唾ものと、嵩を括って見ていた。
しかし15人の子供の言動は自然そのもので、作られたようには見えない。
この手の番組で他にも「大家族」ものがあるが、親父が離婚を繰り返し、定職に就いているとも思えず、テレビの出演料で生活をしているのではと疑われる、所謂やらせ的で好きではない。

しかし、伊勢崎の「めんこや物語]は真実味があり、真実であってほしいと思いたい。
13人の子供が花火見物に出掛け、親から貰った貴重な小遣いをやりくりする姉、氷菓子を一口づつ食べ回したり、たこ焼きを分け与えている姿は戦後忘れていた兄弟愛である。

この窮状を打開するべく家族会議を開き、宣伝を思いつく。
子供たちがデジカメで親の作った商品を撮影し、高校生の姉がネットカフェでパソコンを駆使してチラシ作りをし、手分けして隣近所に配布して行く.
子供たちまで使って・・・・・と顰蹙を買いそうだが、正に背に腹は代えられないの思いで子供たちが考え、行動を起こしたのである。
これを人は、薄っぺらな人情喜劇を見るようだと言うかも知れないが、それで良いではないかと思う。

テレビに紹介されたのが8月頃で、それから機会有る度に店の前を通り混み具合を見ていたが、大繁盛で毎日売れ切れ御免の状態であった。
だから中々味見をする事が出来ない。
平成25年1月4日金曜日、通院の帰りに寄って見る事にした。
午前11時と言うのに駐車場はほぼ満車状態で、混み具合が想像された。
店内は右側に座敷が有り、通路を挟んで左側にカウンターとその奥まったところに4脚のテーブルが2卓、その西に調理場が有る。
昔は寿司屋で、2卓のテーブルのあるところは寿司を握る職人が居たような気がする。

話は横にそれるがカウンターの隅へ案内され、ふと横を見ると見覚えのある人が居るではないか。
偶然と言えば全くの偶然の出会いである。
現役時代に仕事上の付き合いで、別懇にして貰っていたHさんである。
退職後はお会いすることも少なく、疎遠であった。
此方から呼びかけると一瞬驚いた顔していたが、直ぐ懐かしそうに言葉を返して来た。
そして横に同席すると、連れ合いを最近無くしたことや、その後の会社の内情など語ってくれた。昔は寡黙な人だったが、一気にまくしたてるように話す変貌に内心驚き、何が彼をそうさせているかのか推し量れないでいたが、注文した「ミニソースカツ丼」が来た。

この店のお勧めは「ソースカツ丼」と聞いていたのでそれを注文して置いた。
蕎麦を頼むかと迷ったが、頼まずに正解であった。
蕎麦玉が気温の変化で繋がらず、捏ね直さなければ出来ないとの事である。
「ソースカツ丼」は揚げた鶏肉を甘醤油で味付けをしたもので、「登利平」のスモール版である。
値段は400円、年寄りには量的にも、値段的にも丁度良い。
勘定しながら相変わらずマスクをした女将に「ずーとこんなに混んでいるの?」と聞いたら、テレビの再放送があってからまた込み始めたとの事。

勘定して席を立ったら、店内に5・6人、外にも4・5人、駐車場では停めるところを探す車が1台と、なかなかの繁盛振りである。
しかしそんな混み具合でも、仕事初めなのに目の前の市役所職員の姿が無い。
何でもテレビ放送が有った頃、何故食べに行かないのかと、抗議の電話が市役所にあったそうだが、昼食は個人的なものだから職務命令を出す訳には行かない。
それに昼休み時間が無くなってしまうため、待たされるのが嫌なのだ。
恐らく放送前は馴染みのない店に行くより、行き付けの「かどや」や「じごなや」、「五エ門」に行って居たであろうし、放送後の混み具合では席取りもままならない状態となっているから寄り付かないと思う。

永く此処で商売しようとする場合、その方針でいいか疑問である。
人の噂も75日、テレビ人気など一瞬である。
1週間もすれば口の葉に上らなくなってしまうスピードである。
それを実証するのがグルメ番組で、有名店へテレビカメラが入ろうとすると断られてしまうことが有るが、これは一刻混むがそのため常連がはじき出されてしまい、波が去った後は閑古鳥が鳴く始末との事。
「めんこや」がその轍を踏まないためには、ブームが覚めない内に職員用の予約席を確保するなどして、今から身近な得意様を作って置くべきではと、余計な心配をしながら帰途についた。



2 件のコメント:

  1. 確かまだ暑い時期のTV私も見ました。子沢山の貧乏家族、自分と重ねて貧しかった幼少時代を思い出し両親の苦労を改めて思い、感謝しています。沢山の子供達も、明るい未来で有って欲しいと願っています。

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  2. 残念ながらこのテレビ番組は見ていませんでした。少し経ったら食べに寄ってみます。ブームで終わらないといいですね。

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