2014年2月19日水曜日

平成豪雪を教訓とすべし

平成26年2月、8日、14日と大雪に見舞われ、取り分け14日から15日に掛けての降雪量は113年ぶりの豪雪という。
問題は、こうした気象現象が起きると「想定外」という表現を使うのが一般的である。
しかし本当にそうであろうか、

過って勤めていた時に同じ様な事があり、幹部会議で発言したことがあった。
阪神淡路大地震の教訓を踏まえ、広瀬川右岸の連取町付近に大規模な貯水槽を作る案を策定して上申した。
地震で弱いのは水道管である事は前々から分かっていたが、阪神淡路で如実に体験してきた。
それを踏まえて市南部方面の水源確保の計画を策定したが、見事に却下された。
100年か1000年に一度の災害である、無駄な投資であるとの見解であった。

しかし、今の現状はどうだろうか。
東北大震災は阪神淡路から何年経っているか。
100年も経たずに大震災は発生し、今なお修復の目途も立っていないし、仮設住まいを余儀なくされている。
その間何の対策も立てられずに、あの3.11に遭遇してしまったのだ。

今回の豪雪、関東の人間は豪雪と称しているが、北陸や東北の雪国の人達は何を慌てふためいているか不思議に思っているに違いない降雪であるが、孤立集落、食料品不足、燃料不足等々非常時災害と同じ現象が露呈している。

そうした状況下にありながら、県、市町村で災害対策本部を立ち上げ住民救済を打ち出していないのはどうした認識であろうか。
雪は別なのか。
大雨で洪水になればいいのか。
地震で倒壊家屋が出ればいいのか。
その判断基準が分からないが、こうした豪雪で幹線道路が渋滞し、孤立集落が発生し、流通物資が停滞する状態、自由が利かなくなる市民生活が目の前には発生した場合、それを災害と捉えないで何を以て災害とするのか。
そしてこれを教材に行動して見る事である。

行政の長は通常業務を半減しても、市民の足を確保するために人を回す訓練をすべきである。
融雪剤などの散布、除雪車両の出動を積極的に指示し、何が不足で至らなかったのか検証できるのである。
今後予想される東京直下大地震の実習演習とすべきであった。
指揮官である、知事、市町村長の問題意識が問われるここ2週間の出来事であった。

余談であるが、伊豆大島の豪雨災害時の町長、副町長の首長が問題になっているが、吊るし上げをした「朝ズバ!」に批判が出ている。
しかし、基本は町のトップ二人が同時に出張する認識である。
過去の火山噴火の体験のある大島町でも年月が経てば忘れてしまい、行政のトップ二人が町を不在にしている事は、危機意識が欠如していると指弾されても仕方のない行動である。
携帯電話も持ち合わせているだろうし、職員からの情報、テレビニュース、それに基づく指示も出来る環境下にある時代である。
宴会で飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをしていたと、穿った見方をされても致し方のない行動であった。

2014年2月14日金曜日

CDの誤解

複数のオーディオCDから好きな音楽をパソコンに取り込み、一枚にまとめる講座をしている。
まず、書き込み用として音楽用CD-R(700MB/80分)用意し、Windows Media Pleyerで書き込みをすることにした。
その他にも、RealPlayとかRoxio Creatorなどが用意されているが、今回はWindowsのものを使用してテキストを作成し講義をしている。

取り敢えずパソコンにオーディオCDから好きな楽曲の取り込みをする。

その際、メニューのツール→オプション→音楽の取り込みで形式】をMP3に設定をする事を話す。
圧縮をするためである。
こうする事によって一枚の音楽用CDに100曲程度纏められると話す。

これが講師の不勉強で、受講者に誤解を与えてしまった。

楽曲の時間は3分から4分弱であるから、どうMP3に圧縮しても3分が1分になって書き込まれる訳ではなく、3分は3分であるから10曲で30分、4分物が10曲で40分となる。
その計算でしか入らないから、80分の音楽用CDに100曲も入りますよ、なんて説明したら受講者は信じてしまい、とんだ誤解を与えてしまい苦労をさせてしまった。

例えば、石原裕次郎の「北の旅人」の再生時間は4分21秒である。

これをMP3で読み取ると3.97MBとなり、原音に近いwavで取り込むと43.8MBとなる。
圧縮の差が歴然としている。
しかしどちらも4分21秒が書き込み時間であり、再生時間であることに変りはない。
このことをどう解説し、理解してもらうかがCD講義の核心であったのだ。

それには設定方法の違いを知る事であった。

パソコンに取り込んだ楽曲を音楽用CD-Rに書き込む際、書き込みオプションで【オーディオCD(A)】を指定して書き込むとCDの上限時間80分に制限されるという事である。
これを【データCDまたはDVD(D)】にチェックを入れて書き込むと、圧縮されたデータ量で書き込まれるので100曲以上書き込む事が出来る、その違いであった。

しかし、大量に書き込めても問題はある。

ファイナライズをさせなければ再生しない。
これはROXIOで処理出来るから問題はないが、それとても初めてのソフトであるから難解である。
また、再生出来るのはパソコンか高機能のPM3対応オーデイオに限定されてしまうことである。

CD-Rでの書き込み及び再生には曲数を限定してどんなオーディでも聴けるようにするか、はたまた再生機器は限定されるが圧縮して曲数を目一杯書き込むかが音楽CD作成の使い方であり、分かれ道でもある。

こうした違いをかみ砕いて説明をしないと受講者は迷ってしまう。
偏に講師の不断の勉強と、いろいろなケースを知って置く知欲に掛かっている。
無駄にするCD-Rの多い事、安いのが救いである。





2014年2月6日木曜日

バージョンアップは高齢者の敵

タブレット端末を使用して1年を経過し、ようやく練れてパソコン使用時間より長く使うようになった矢先、スリープ後の再開に手間取るようになった。
これまでは起動ボタンを軽く押してやると、画面が表示されアイコンを左右又は下にタッチしてやると簡単に再開して使用する事が出来た。
それがある日、パスワードの入力がその都度求められるようになってしまった。
15文字のパスワードをキータッチで入力するから間違う事が多く、再開に手間取っている。

同じ様な事がGoogleのデスクトップ画面に起きている。
今まであったツールバーが消えてしまったのだ。
「ファイル」「編集」等のタブが消えてしまい、Google Chromeの設定だけである。
また、アプリアイコンが表示されていた黒バーが消えてしまい、右の方の9個の点の塊をクリックして開かせるようになった。

便利に使い慣れたツールやアプリの検索バーなどはそのままにしてほしいものと、つくづく思う。
高齢者にとって、見慣れた場所から動かされたり、非表示にされたりするとその環境に慣れるまで大変なストレスを感じるのである。
ソフトメーカーは機能を高め、スピードを上げるためと称しているが、我々は寸秒を争って使用している訳ではない。
ゆっくりと、マイペースで操作をしている者もいる事を念頭に改善してもらいたものだ。
iGoogleでも重宝に利用している大方のユーザーにお構いなく、廃止してしまう経営方針に合点が行かなかった。

Windows XPでもそうである。
これだけ普及し利用されて来たOSが4月9日を以てサポートを打ち切ると宣言し、買い替えをしなければ無防備状態になるのでインターネットが使えないと、脅している様にしか映らない。
この出費は個人、企業合わせてどれほどの額になるであろうか。
企業は減価償却が出来るが、個人は生活費を犠牲にしなければならない。
年金生活者の場合、おいそれとは7や8に変えられない。

なんか八つ当たり的意見になってるが、7や8のパソコンを使い慣れない高齢者の姿を見て、何か釈然としない気持ちになったのも事実である。
この先何年使うのか、終点近くに来ている人達が今後どれだけ使いこなせるのか、勿体ない話しでもあるし心労を煩わせてしまう事が心配である。

いっそ、WindowsやOfficeを使わずにパソコンを利用する手立てを考え、高齢者がパソコン業界に振り回されないような自己防衛を講じる事を考えなければならないのではと思うが、如何だろう。
高い出費をして右往左往し、4・5年もするとバージョンアップ、10年もするとサポートはしませんから買い換えてくれではビルゲーツさんに金儲けされているだけである。

安価なパソコンや何時までも使えるOSとアプリケーションが開発される日の来るの切に念願し、心待ちしている今日この頃である。