2015年10月31日土曜日

Office2010の怪

今回はOffice2010の怪について事実ありのままに、自らの不明も晒すのを覚悟で明らかにします。
今週、3年目の木曜クラブ講座でチラシ作りに関連して図形でイラストを3点描く事になった。
その前段として例題を別テキストで作り、図形を応用したイラストを描き、いろいろな操作を覚えて貰う事にした。

リンゴのイラストを楕円の作成やコピー、グラデーションでの色付け、フリーハンドでの茎の作成等々を念入りに学習して貰う。
2時間程度で曲りなりに自力で出来るようになった。
最終操作としてリンゴをグループ化する事になり、講師は何の疑念も無く「オブジェクトの選択」をクリックして、左上からポインターを引き下ろした。

選択出来無い。
リンゴのイラストの一部がはみ出していたのかと、再度試みるが選択出来ない。
Shiftキーで1個づつ選択する事は出来るが、ここは纏めて選択出来る方法を覚えてもらわねばと、テキストでは記述したのだ。
ややパニックになるが、生徒さんの前で周章狼狽する姿は見せられないから、ここは落ち着いてパソコンの不具合が発生した事にしてShiftキーで1点1点選択してグループ化をする。

その時、生徒さんの中にも選択が出来ない人居たので、パソコンのOSやOfficeのバージョンを確認すればその場で判明したのだが、初めてトラブルでその余裕がなかった。
とりあえず宿題として閉講し、自宅で調べて見る。
Word 2010の共通問題としてインターネット上で質問、回答があちこちに出ている。
要は、Word2010では出来ないという事で、その前の2007やその後の2013では出来る事らしい。

Shiftキーで選択するか、Word97-2003の互換モードで保存するかで選択するしか無いらしいのだ。
因みに、Excel2010とPowerpoit2010はどうかと試してみると、これが出来るではないかい。
ちゃんと「オブジェクトの選択」ですべての図形が選択出る。
Wordだけ出来ないと言う事は、プログラムの欠陥以外に考えられない、とは素人の浅知恵です。
テキストは、Word2013との対比と言う事で、2010では検証しなかったのが千慮の一失と言う他ない。
しかし、Microsoft側にも詳しいコメントが欲しいものである。

2015年10月28日水曜日

Googleスライドを作る

PC2011のPowerpoint講座が先々週の10月14日からスタートする。
MicrosoftのPowerpointが入っている人が殆どなのでそのテキストを用意するが、インストールされていないパソコンが2台ある。
先週は、その内の一人は先週、今日と休講するが、パソコンを買い替えてもプレゼンテーションを習いたいという女性がいる。
中古品でも3.4万円するし、Power pointのソフトをアマゾンで購入しても1万円以上してしまう。
バージョンも2010か2013が必要なのでベースがVistaパソコンにWindows7を乗せて無理をしているから果たして上手くインストールするか保証がない。

そこで考えたのがGoogleスライドである。
フリーソフトだし、バージョンアップはGoogleが適度に更新するから常に最新状態を維持できる。
使う条件としてはGoogleアカウントを持つことだが、PC2011は全員がGmailアドレスを取得している。
このソフトの問題は、解説書がない事である。
講師も普段googleスライドを使っての講座はないから、精通どころか全くの初心者と同じである。

試しにインターネット検索をしてみる。
You tubeに動画で紹介されている。
しかし、投稿年月が古いのは内容が古く参考にならない。
先ほども言ったとおり、Googleは予告なしに更新するから半年前でも表示が異なる場合がある。
なるべく平成15年の5月以降を探し再生してみる。
Power pointと違う点は、サンプルが面が少なく単調である、画面の切り替えが少ない、従ってアニメーションが少ない事がある。

以上の事を踏まえてテキストを作成し、本日はPower pointとGoogleスライドの並行講座を実施してみた。
来週は、各人のプレゼンをして貰う事になって居る。
基本的な作り方を知ってもらった後で、画像の挿入をした後で背景、画面切り替え、各種アニメーション設定を学習する事になって居る。

googleスライドのテキストは以下の通り。
なお、この添付記事は、Word文書をPDFに変換してスクリーンショットで1ページづつ切り取り、ペイントに貼り付けjpgで保存してブログに差し込んだものであるため、やや不鮮明であることをお断りします。

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2015年10月5日月曜日

Windows10の怪

Windows 7が入っているHpパソコンにWindows 10をアップグレードした経緯は既に述べて処であるが、その後不具合も出ず動いてくれている。
心配事は、MP610Canonプリンターが非対応というメーカーのアナウンスである。
しかし、動いてくれているので買い替えをせずに済んでいるが、また心配事を発見してしまった。

Windows 10には「アクションセンター」と言う検索パネルがあり、そこに「システム」というアイコンから「アプリと機能」という項目がある。
これまでの「コントロールパネル」から「プログラムと機能」と開き、不要となったアプリケーションをアンインストールする場所である。
Windows 10でもその機能は残っているが、アクションセンターからの「アプリと機能」ではプログラムのサイズや機能状況が表示される。

そこで目にしたプログラム機能状況にCanon関係のプログラムが数本表示されているが、いずれも「利用不可」となっている。
驚く事にCDラベル印刷をする「らくちんCDダイレクトプリント for Canon」が今印刷をしたばかりだというのに、利用不可となっている。
何故だ。利用不可となっているが、起動する事があり得るのであろうか。

早速インターネットで調べて見る。
「利用不可」と出ているのは、「このアプリで使用しているディスクのサイズが特定できません」の意味です。アプリ自体が利用不可なわけではありません。
残念ながら直し方はないかと思いますが、そもそも「アプリが使えない」という意味ではないですので、気にしなくて良いのではないでしょうか。

との事です。

つまりWindows 10としては非対応だが、操作は出来るという事らしい。
しかしながら、利用不可のプログラムに、「Microsoft Office Home and Business 2010」も該当しているという事は如何なものか。
理解に苦しむ。

2015年10月2日金曜日

病院待合風景 2

2か月に一度の美原病院の受診日である。
予約日は先週の金曜日、午前10時からであったが、番犬コロの葬儀が重なり次週回しにしてもらったら今日の午後12時になってしまった。
薬まで調剤して貰って終わったのが午後3時。
その3時間、待合室で受診を待つ人たちの観察をする。

何の事はない自分も他の人から観察されているのであろう。
いい年こいた爺さんが、病院に来るのにハンチンを、それも夏物で汗が滲んだよれよれのものを気取って被り、本などを読んでいる姿は滑稽に映るであろうか。

そんなことは意に介さず、専ら廊下を行き来する同世代を観察する。
この病院はそんな患者が多い。

受付の前の待合空間に自動血圧測定器が設置されている。
看護婦の手間を掛けたくないので此処で測定をし、プリントアウトの紙を渡す事にしている。
自席に戻りその機械を操作する人を見ていたら、若い女性と中年女性が続けて測定した。
小生は、筒状の測定器具に手を差し入れ、肘を曲げてスタートスイッチを押すが、彼女達は真っ直ぐに手を差し込み別な手でスタートスイッチを押している。
それも手の上腕を上にして測定している。
説明書きには手を曲げて測定するようになっているのだが、今時の女性達は曲げる事が嫌いなのだろうか。
どっちでも結果は同じなのか、今度試してみたい。

漫談家の綾小路キミマロの噺に出て来る、「あれから40年」の老婆が通り過ぎる。
膝をやや曲げ、小腰を屈め、体の中心線より後ろに手荷物を持ってバランスを保つ歩く姿そのものである。
その方は行ったり来たりと、2度ほど往復するから、つい笑ってしまった。
キミマロが舞台で活写する老婆の姿そのものである。

車椅子で来院するのは爺さんが多く、それを娘か倅が介助してくるが、奥さんが手押しで来るのも多い。
奥さんという表現はもう当たらない、婆さんが押して来るのである。
白粉の乗らない皺顔に気持ち粉を付け、舅や姑を見送って今度は亭主を介護しなければならない定めを諦め顔で順番を待っている姿は切ない。
好き勝手に生きて来た亭主の最期を看取るために此処までしなければならないのか、白粉の乗らない顔は訴えているかのようである。

受付番号が10番以内になったので診察室の前に移動した。
そこに知った顔がおり、「やあー暫く」と空いている隣に座った。
彼は奥さんと娘が一緒である。
数年前軽い脳梗塞を患い美原に通院している事だが、それにしては随分重介助で来院していると思った。

傍らの奥さんに、「役所で一緒だった近藤さんだよ」と、紹介してくれた。
「ああ暫くでした、随分立派になってお父さんも幸せね」??????。
こんな会話が2・3分置きに繰り返される。
娘と何事か会話をしていたら、突然小生に顔を向け話し掛ける。
「昔はお酒飲んだんでしょう」???????。
適当に「若かったからね、旦那は飲まなかったけ?」と受け答えをする。

こんな会話がループするのである。
随分おぺんちゃらをする奥さんだなと、やや持て余していたら彼の知人が「家の母ちゃん、物忘れが酷くなって一緒に診察して貰うんで来ている」との事であった。
物忘れ外来に来ていたのだ。
それで納得。
たった今の会話を忘れてしまい、顔見知りの記憶だけが働いて会話を続けていたのであった。

病気は辛い。
自分の意思とは違った意思が働き、悟られない様に気を使う意思が働くのかもしれない。
生物の本能がそうさせるのだろう。
コロも、そうであった。
病み始めると、暗がりに隠れるように身を寄せ、外敵から逃れるようにしていた。
10月4日に合同供養祭するとの通知がくる。
埋葬に立ち会わなかった倅家族が行って来るとの事で、我々は家で供養の線香でもあげてやる事にする。