2013年8月23日金曜日

歳の差パソコン教室顛末記②

お盆の週は休み、8月21日から第3日目の教室を再開する。担当は、川端、佐々木、福島、横沢、「さわやかPC」の大島さんの5人である。
生徒の方は2人欠席で、学校行事が有るのか、飽きてしまったのか、一寸心配になる。
今日は2日目のアンパンに引き続き、オートシェイプを使ったドラえもんの作成である。
アンパンマンに比較してドラえもんは表情が豊かであり、その分描き方が複雑となる。
特に目や眉毛の円弧の使い方で、怒り顔、悲しい顔、得意顔等、多彩に表現できる。
高学年の子供達はマウスを器用に使いこなせるから順調に進むが、低学年生は悪戦苦闘でサポーターも手を取りしながら、色づけをしたり、オブジェクトの選択からグループ化といろいろな手順を経なければならない。
大方は2日目のアンパンマンで経験済みの訳だが、そこはそこでなかなか覚えられるものではなく、サポータは机を渡り歩くながら教えて行く。
出来ないと飽きて来てくる子供たちは、友達同士の机を歩き回り出すから始末が悪い。
学級崩壊さながらの様子を呈する。

45分して15分の休憩、これを2回繰り返すが、3時限目は緊張感が全く無くなりだらけて来る。
同じ題材を3時限も連続するのだから、「いい加減にしてくれー」と声に出せないから教室を徘徊と言う行動に出てしまうのかもしれない。
サポートする爺婆も疲れて来る。
それでも曲りなりに完成し、保存まで到達できた。

8月22日最終日、此れまでの作品の補修をし、印刷をする日である。担当は、高橋(博)、丹野、西岡、近藤と「さわやかPC」の大島さんである。
今日は全員の出席である。飽きた子はいなかったので安心する。
従って、昨日の欠席者への補講をする傍ら復習をする。
時恰も高校野球決勝戦で、群馬育英高校と宮崎県の延岡学園の対戦である。
どちらも勝てば初優勝であるが、とりわけ前橋育英は初出場での優勝が懸かっており、勝てば桐生第一以来14年ぶりである。

出来上がっている子供たちのアンパンマンとドラえもんの印刷を開始する。
制作した子供の名前も確認しながら、適当にサポーターが補正をして印刷してやる。

【真剣な表情でパソコンと向き合う子供たち】
実際にA4版のスーパーファイン紙に描かれたのを手にすると嬉しいらしい。あの腕白達も鳴りを潜めて見入っている。
全員の印刷が終了する。
このまま終了しないのがMネットのMネット足るところである。
何れこの子供達が直面するであろうインターネットに関わる障害を知って貰うために、「子供インターネット安全教室」を上映する。
NPO日本ネットワークセキュリティ協会から提供されたDVDである。
実際的には小学低学年生には難しいところであるが、高学年生の中にはインターネットに関わる子もおり、必要な知識である。
終わりに今後へに足掛かりとするために子供達へのアンケートを取り、新栄町区長と育成会役員達と話し合いをし、4日間のパイロット講座が無事に終了した。
 

2013年8月21日水曜日

F病院での出来事

平成21年に前橋日赤に置いて「頸椎症性脊髄症」の手術をした。
その後、経過観察を兼ね2か月、半年の間隔で通院していたが、何しろ駐車場が狭く、国道50号まで渋滞列が伸びる事が有る。
西から進入する場合は左車線に寄せるからそれ程でもないが、伊勢崎から右折する場合はセンターラインの右車線に寄るから身の危険を感じる事が有る。
その為、紹介状を書いて貰い、この程新築移転したF病院へ転院する事にした。
整形外科が2科あり、想像していたより混雑しておらず、30分待ちで受診できた。
型通りの問診を受け、頸部と腰部のレントゲンを撮影する事になった。
医者と言うのは前の検査結果の記録を持参しても、自分の所で改めて検査をする。
CTやレントゲンの撮影結果をCDにして持参しているのだから、再現すれば分ると思うのだが。

指示されたレントゲン室に行く。
ほどなく名前が呼ばれたので入室すると、若い男性検査技師が居る。
「恐れ入りますがズボンを下ろしてくださいネ。腰部を撮影しますョ」
言われた通りズボンを下し、横になる。
「ゴメンナサイネ、もっと前に出てくださいネ」
あれ?これまでの何処の病院とは違う対応に気づく。
「ゴメンネ、足を伸ばしてくれます?」
「あ、それでいい、ゴメンネ」
「息を吸って、そのまま止めて動かないでくださいネ」
「は~いゴメンネ、終わったから楽にしてネ」
正面と横を1枚づつ撮影し、立ったままの首の正面と横も1枚づつ撮影するまで全てこの調子である。

所謂、オネエ系なのである。
顔は男らしい髭面なのだが、言葉の端々に「ゴメンネ」の連発だから恐れ入る。
「靴ベラ在ります?」
「ゴメンナサイネ、用意してないの」
「この写真を整形の受付に出してくださいネ。」
柔らかいと言えば柔らかいが、なんか違和感が有る。
検査技師は女性が多いのでこうなってしまったのだろうか。

この日はこれで終了。
湿布薬の処方箋を出して貰い、炎天の中、近場の薬局へ行く。
F病院の周囲には5店ほど薬局が有り、選択に迷うが薬局も競争なのだ。
ジュース、お茶、水の自動給水器が有り、冷たいお絞りまで用意されている。
薬剤師さんも若くてぴちぴちギャルを揃えている。
なんか毎回来るのが楽しくなるようだ。
こんな不心得爺が居るから医療費が枯渇するのかな?
などと思いながら帰途に着く。

2013年8月14日水曜日

歳の差パソコン教室顛末記①


8月7日(水)新機軸「新栄町こどもパソコン教室」の初日である。
担当は、近藤、大村、高橋(敏)、板垣の4人。それに地元から「さわやかパソコン」の大島さん。
参加者の学年構成は、小学1年生1名・小学2年生3名・小学4年生2名・小学5年生3名・小学6年生1名で、適当にバラケているがどのような応募状況で有ったか不明。
机の並びはサポートしやすいように低学年は後ろの一人席と通路側に座らせ、高学年は余りサポートの必要が無いと考え前の方に着席させた。

「こんにちは~」
「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」
ま黒い顔が緊張している。
「あれ?元気がないな〜、もう一度こんにちは〜」
「コンニチハ」
「今日から4日間、皆さんと一緒にパソコンの勉強をする、お爺ちゃんとお婆ちゃんです。
皆はパソコンが好きかい?」
「は~い」
「お家でパソコンを動かしている子はいるかな?」
手を挙げたのは高学年の2人。
「学校では出来れば手を挙げますが、ここでは分からなくなったら手を挙げるんですよ」
子供達は一瞬理解に苦しんでいるようだ。
最後に今回の注意事項、特に水分補給や体調不調を感じたら早めに手を挙げるよう念を押し、更にパソコン周りで遊び回らないよう約束をさせる。

最初はマウスに慣れて貰う為に、「もぐら叩き」ゲームをする。
低学年の慣れない子はマウスの持ち方がぎこちない。
だからなかなかヒットしないが、要領を覚えてしまうと速い。
この辺が中高年者と違うとこで、初級から中級までの出題にパーフェクトを連発しだし、歓声を上げはじめる。ようやく本来の姿が出てきた。
 

45分して休憩。
うるさい、うるさい、注意事項などすっかり忘れ、教室中を走り回っている。
コードに躓き怪我などしないか、机を倒してパソコンを落下させやしないかと、気が休まる暇がない。
「ほらほら、こっちに来てはいけないでしょう。もっと静かにしなさい」そんな声どこ吹く風で会議所の中を走り回る。



学校の先生も大変な労力を必要とするものだと、変な同情をする。

2時限目は、明日のWordの手解きとして図形の紹介と色づけをさせる。
結構興味があるらしく、一人でいろいろな事をしている。
この辺は勝手気ままにさせるのが良いと思い、分からなとこだけ指導するようにする。
結構独創的な図案を作る子もいる。
今日はMネットの懇親会のため2時限で終了。
育成会の皆さんに後片付けを指導し、第1日目を早々に引き上げる。

8月8日(木)、担当は菊池、中島、高橋(百)、星野。
5年生および6年生が臨海学校のため不参加で4年生以下の5人が出席。
学習は予定通りWordでアンパンマンを描き、それぞれUSBに保存するまでを行う。
パソコンのナンバーとUSBのナンバーは一致させ、名前を作品の中に入力させた。
   文字入力は「ジャストスマイル」のかな入力で教わっているから、IMEのローマ字入力に時間が掛かる。
 
子どもたちは黙々と作業してゆくのでメイン講師からは進捗状況が把握しづらいけれど、未だ習っていない文字入力を除けば「理解も早いし、手際も良い」というのが印象。
低学年が中心の参加者であるが、教え甲斐がある一日となった。
休憩時間の騒々しさは、並大抵の煩さではない。
会議所中を校庭のように遊び回る熱気がすごい。

2013年8月13日火曜日

Nexus 7 用カバー兼キーボードの使用感想記

Nexus7はタブレット端末として検索したり、メールの返信をしたりと、パソコンをいちいち開かずに出来るので便利である。
カーナビ代わりに使える操作も、融通は利かないが出来る様になった。
しかし、難点は文字入力で、携帯電話画面の文字入力表から選択するのは苦手である。若者たちが片手で操作し、1分間に何文字も入力出来るらしいが、パソ爺にはあのような芸当は出来ない。
そこで考える。
Amazonを検索する事にし、「Nexus7用アクセサリー」と入力する。
有る、有る。ケースホルダーからキーボードまでピンからキリまである。
高いものは要らない、通信販売は実物を見て購入するのではないから、当たり外れの危険が有る。
2・3000円程度のものなら外れても惜しくは無いと思い、「Bluetooth Keyboard for Nexus 7」を注文する。
これはNexus7のカバーにもなり、持ち運び時の画面保護にもなる。

コンビニで払込みをしてから、1・2日で現物が到着した。
妻にも宅配が来ることを話しておく。何故なら送り付け詐欺が横行しているらしく、我が家にも2.3度電話が有った。
電話を受けた妻が心当たりが無いので拒絶をして事無きを得た。
それ以降、電話は留守電にしてある。

キーボードは実際に使って見ると、良い事ばかりではない。
通常のノートパソコンの4分の1程度の大きさだから、キーがかなり省略されている。
ESCキーを始めDeleteキーまで、同行に並ぶファンクションキーが無い。
その上、全てローマ字入力仕様となっている。
Deleteキーが無いのは不便で、BackSpaceでカーソル位置を後ろに下げて文字削除をしなければならない。
パソコンのローマ字入力の場合は、4字配列の刻印はShiftキーを押して左上を入力したが、このキーボードは全てローマ字入力であり、4文字配列キーの右上も有効で、該当刻印を入力する時はCtrlキーを使う様に設計されている。ここがパソコンと違うから悩ましい点である。

「Bluetooth Keyboard for Nexus 7」と本体はWi-Fiで接続するから本体の機能も使えると言うか、使わないと機能しない。
初期のセットアップも同様で、本体の設定を起動させてキーボードを認識させる。
日本語取説と言ってもA4裏表に簡単に記述されているに過ぎず、なかなか手間が掛かるセットアップであった。
使い方はキーボードの上部に溝が有り、そこに本体を横置きに差し込めば小型パソコンの様な体裁で使えるが、留め金具は無いから不安定である。
机などの平らな場所で操作するようにしないと、膝の上などでは本体が落下する恐れがある。
しかし、メールなどの入力は早く出来る様になった。
Facebookなども閲覧、投稿が出来るから、パソコンを使わなくなった。

最大の難点が有った。
メールで送られて来るOfficeファイルが完全に読み取れない。
ソフトが無いためである。レビュソフトが有り、インストールするが完全とは言えない。
研究の余地が有る。
使い勝手、デザイン等で70点か。



2013年8月8日木曜日

爺婆による孫の為のパソコン教室開講

パソコンボランティア・Mellowネット要綱に「初等教育現場へのサポート」という条項が盛り込まれている。
具体的な考え方が有った訳では無く、幅広い活動を目指す理念として取り入れたものであった。
だから、この十年考えの片隅にはあったものの、何処から手を付けるべきか端緒が見つからず、有名無実な条項であった。
それをこの夏、新栄町の協力を得て実現出来たのである。

前々から新栄町はMネットと因縁浅からぬ間柄で、東日本大震災のため学習する場がひっ迫した折り、会議所を提供してくれたのである。
その時の区長が内山甚平さんで有ったのも幸いした。
Mネット傘下のクラブ代表であるとともに、森田市議選挙で顔見知りでもあった。
虫の良い話で、借りるに当たりインターネット利用が出来る様にお願いしたのである。
回線の引き込み名目として、Mネットが町内の子供達にインターネット利用を啓蒙すると言うものであった。
だから、要綱の活動理念の実現とは別に、内山区長への約束を履行する意味合いが多きい教室の開講である。

町との交渉はMネットの大村さんが中心となって進めてくれた。
広瀬小学校に出掛け、パソコンカリキュラムの詳細も調べ上げてくれた。
群馬県の小学校は、ジャストシステムが編成した「ジャストスマイル」というソフトを使用している事が判明、これはマイクロソフトのWordやペイントなどとはアイコンとか操作方法が異なる。
この辺が難しいところで、学校方針と違える操作を教えて子供達に支障を出してはならないわけで、当たり障りのないものと言えばマウスの使い方に絡めたゲーム、オートシェイブでの図形処理、ペイントの使い方と応用で漫画のキャラクターを描いて見る程度になってしまう。

開講は8月7日、8日、21日、22日の4日間、午後1時から4時まで45分に区切り、15分の休憩と学校並みの時間割りをした。
一応Mネットとしても指導要領を作成し、講師の恣意的な学習にならない様、概略方針に沿った講座を進める事にした。
1講座4人体制で臨み、低学年を重点的にサポートするようにした。
新栄町は子供育成会の父母が支援する事になった。
パソコンは茂呂・殖蓮公民館共同使用するVistaパソコンを町が借用する事にし、搬送も負担する事にしてくれた。
このパソコンのアプリケーションは普段使い慣れているOffice2007が入っているが、子供達には馴染みの薄いものである。
作品を記録する媒体としてUSBを探したが、帯に短し襷に長しで4日の短期間で4Gは大きすぎ、例え町が負担するとはいえ1,000円からのものを呉れてやるのも有効に使われるのなら問題ないが、一過性で終われば無駄になり勿体ない話になる。
そこで、三郷公民館のIT講座で使用するUSBを借りる事にした。

こうして8月7日、伊勢崎市で初めての「爺婆による孫の為の新栄町パソコン教室」が開講する事になった。
ドタバタ顛末は後日報告。