2013年3月15日金曜日

沖縄の2月 ゴルフ武者修行に行く ②

沖縄ゴルフ初日である。
初めてのゴルフ場はどんなコースか、同伴して呉れることになったご夫婦はいい人達かしらなどと、未知なる出会いに思い巡らした夜は気持ちが高ぶっていたが、長旅の疲れで熟睡した。
しかし、早めに目が覚めてしまった。

朝食は前夜の大広間で、思い思いに席に着き食べ始める。
年寄り夫婦と嫁さんらしい人の3人が給仕してくれる。
そこそこに済ませ、爺さんの軽自動車に送られゴルフ場に向かう。
標高4・500メートル程度の山裾をぐるりと回るようにして、アプローチ道路に入る。
途中、山肌の至る所にコンクリートで作られた構築物が点在して居るので尋ねたところ、お墓との事である。
噂には聞いていたが立派なものである。
しかし、沖縄上陸戦の時は、トーチカと間違われ攻撃の対象となってしまったとの事である。
お墓には入っていなかったが、それを遮蔽物として隠れていた人が犠牲になってしまったらしい。
そうすると、これからプレーするゴルフ場は、こうしたお墓と戦争犠牲者の上に造成されたものかと想像すると、高揚した気持ちが萎える。

しかし、ゴルフ場のクラブハウスが目に入ると、すっかりゴルフモードに切り変わっていた。
受付で申し込みをして、ロビーで同伴者を待つ。
この時間プレーをする人は閑散で、本土だと受付がごった返す程であるが、沖縄は出足が遅いらしい。
タクシーでご夫婦が降り立った。
お二人が受付を済ませたのを見計らって、こちらから挨拶をする。
お二人とも気さくな方で、内心ほっとする。
話の様子から毎年の様の来ているらしく、クラブハウス内の案内をして貰いロッカー室で着替える。
コースは、4人乗りカートに乗って移動する。
内地だとスター時の1番ホールは待ちゴルファが屯するが、沖縄は出足が遅く朝一は少ない。
コースは狭くアップヒルの連続で、左右は少し曲げてしまうと球を拾っては来られないブッシュである。
だから20球ほど持参したゴルフボールは、終了する頃には半分ぐらいしか残っていない始末であった。
頂上付近の景観は素晴らしく、太平洋と東シナ海?が一望できる。(右写真はカントリーのホームページから転載)
風も強く、両方の海風が右から左からと吹きつけるので、ビギナーゴルファにとっては難コースであった。
このゴルフ場のシステムは面白く、昼食休憩は無くカートに乗ったままお握りやバナナを食べながらプレーをするのである。
1ラウンド終了して食堂で休憩し、コヒーなど飲んで帰る事になったが、お互いの自己紹介をしながらよもやま話をしたのだが、春日井市内で税理士事務所を開業しており、今は倅さんが取り仕切って楽隠居の身分とか。
話の中で思い掛けなくも、東京での研修仲間の名前が出て来たのには驚いた。
そんなことで、一層親近感が生まれた初日のスタートであった。

2 件のコメント:

  1. 楽しく拝読させていただきました。沖縄のゴルフ場はユニークなシステムの所があるのですね。素晴らしい眺望のゴルフ場でプレーされた近藤先生が羨ましく思えました。

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    1. 盲、蛇におじずと言いますが、最初で最後の冒険でした。
      余りに気候が暑く、冬支度でのプレーですから汗を掻き、海風で冷やされて風邪を引いて那覇の病院で診察を受ける始末でした。
      伊勢崎市の国保も驚いた事でしょう。
      沖縄の病院から診療明細請求書が来たのですから。

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