2010年10月30日土曜日

昭和歌謡音楽講座戦前編

地区公民館主催の昭和歌謡講座に応募した。
9月30日を初回に毎週木曜日午後1時半から3時半までの4回コースである。
最初の1回2回は昭和初期に活躍した作曲家服部良一の代表的な歌謡曲を聞き、その誕生秘話を聞く。

3回4回は古賀政男の曲40曲余りを聞き、世に出るまでの紆余曲折が紹介された。

当時の世相を反映した曲から、映画主題歌として流行したもの、曲が映画となったものなどいろいろな曲が流された。

講師は発売当時のSP盤を自前で蒐集した方で、6万5千枚13万曲を保有しているとの事。
その量にも驚くが、それ以上に当時の話題に精通して居る事に敬服した。
なんでも勤め先で服部良一と昵懇となり、この道に傾倒して現在に至っているらしい。

しかし、昭和10年頃に流行した曲をどうして懐かしく思い出されるのだろか。
生まれた当時に流れていた曲なのに。
歌を覚えるのは小学校に入学するか、していても2・3年生になっていなければ無理な話で、ラジオが中心で蓄音機など持ち合わせている家庭は近所には無かったような気がする。
親が歌っているのを聞いていたのであろうか。
それにしては歌手の名前や音声が、しっかり記憶のなかに入って居るから不思議である。
流石に歌詞はうろ覚えであるが。

淡谷のり子の「別れのブルース」や「雨のブルース」。
藤山一郎の「影を慕いて」や「酒は涙か溜息か」などなど。
李香蘭こと山口淑子、山田五十鈴、霧島昇、楠木繁夫などなど。
次から次へと流れる歌謡曲に2時間はあっという間に過ぎて行く。
あの頃の思い出が走馬灯のように流れて行く。
他人はこれを懐古趣味と言うのだろう。
過ぎ去った思い出に何の価値があると言うのか、と言われそうである。

しかしながら、今時の喧しく外人が歌うようなアクセントなどに比較して、当時の歌は心に染みいる何かがある。
歌に物語があり、情景を彷彿とさせる力がある。

そう思いながらICレコーダで録音したものを再生し、今日も眠りに付くパソ爺である。

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