2010年9月23日木曜日

マスコミの付和雷同性

民主党の代表選挙の報道は、金太郎飴と同じ切り口で連日報道された。
管首相対小沢前幹事長の対立構造を殊更強調し、選挙後は分裂を予想し、組閣をすれば脱小沢色鮮明とか、挙党態勢は皆無を繰り返し、危機を煽り続ける。
テレビ、新聞、週刊誌が一斉にである。
もっと別な見方が出来ないのであろうか。
欠点をあげつらう事がマスコミの使命かの様だ。
良い点も見出して、これからの日本を託す政府を激励する事がなんで出来ないのか。

マスコミはオピニオンリーダー的役割を持っている、などとしたら驕りもいいところだ。
マスコミ報道は、やらせに始まり、誤報、虚報がないまぜになっていると思っている。
一社が書けば一斉に右へ倣えにだ。
警察、検察発表を検証する事も無く記事にして、新聞購読者に印象を植え付けてしまう。
一転裏目に出ると、それまでの立場をかなぐり捨て報道を180度急展開して憚らない。

郵便不正問題でも、一係長が減免証明書を発行して交付するなどと言う事は考えられない。
しかるべき政治家と上司からの指示で係長が作成し、所定の決済手続きを経て「凛の会」とやらに手渡されたと見るべきである。
無罪判決とFD改ざんが急浮上すると、論点がそちらに移り問題の本質が置き忘れられてしまっている。
議員との口利き依頼の日に、ゴルフに行っていたため不可能であるとなっているが、電話で事を済ませているかも知れないし、日を換えて会ったかも知れないではないか。
そうした取材を継続しているマスコミ報道に接したいものである。

尖閣諸島で発生した問題は、日中政治経済問題にまで発展してしまった。
連日、日本のマスコミは、中国側の強硬な対抗措置に対する我が国の経済的な損失ばかりを取り上げている。
長引けばどうのこうの・・・とか、渡航拒否された団体が気の毒だとか、そんな論調が政府の対応が悪いかのような方向に持って行かれるのが怖い。
超法規的打開策を期待するかのような報道姿勢は止めて貰いたい。
東シナ海を管轄する海上保安官は、命懸けで任務を遂行して居るのだから、現場の士気を鼓舞する応援報道をしてやれないものか。
逮捕した事は当たり前の行動であり、最近目に余る中国の覇権主義こそ非難されるべきである。

北朝鮮の韓国艦船の撃沈問題、日本の拉致問題や核問題に平然とうそぶく姿は、パトロン然とした中国の威光をバックにしたものである。
中国をして、信義の国、礼節の国などと言うのは、幻想であると思わなければならない。
昔から権謀術策が罷り通る国として成り立ち、今は仮面を被った共産主義の国であり、北朝鮮と同根である事を日本人も企業も忘れてはならないし、自国の政府批判に積極的なマスコミも中国の本質を正しく且つ冷静に知らしめる必要があると思う。

以上の論に対するコメントは不要である。
あくまでも私見の範囲であるから。

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