2012年6月20日水曜日

台風4号の風雨に怯える、コロ騒動

我が家の柴犬もどきの牝犬は、台風に怯え大騒ぎ。

群馬県を直撃した台風4号の風が強くなり始めた頃、山茶花の下に設えてある犬小屋が吹き飛ばされないかと見回りに行った所、犬は小屋から飛び出して居りワンワンキャンキャン、吹き殴りの雨と風の中で怯えまくっている。
孫が設えた発泡スチロールの板が戸口に風雨除けとして立て掛けてあるが、その隙間から外に出て錯乱状態になっている。

仕方なく家の中に入れる事にして勝手口に連れて来るが、嫌だ嫌だの仕草で廊下に飛び上がる気配。泥足も構わずに。
止むを得ず玄関に入れる事にしたが、どうしても人間と同じ場所に居たいらしく落ち着かない様子である。
好物のビスケットを与えても最初は見向きもせず、上がり框に泥足を掛け廊下の上に載せて貰いたい意思表示をしている。
使い古した座布団を敷いてやったり、水飲みを用意したり、「お座り!」と号令を掛けてようよう落ち着かせることに成功し、ビスケットが食べられる様になった。
しかし、我々が座敷に入ってしまうと、上がり框から泥足で廊下に上がり家の中を窺っている。
そのため、九州から出張で前橋に来ている二男が、これも此の風雨の中帰って来ると言うので玄関口で犬の見張りを兼ねて待ち受ける事にする。

台風来襲の最中、研修会議の後の懇親会を吉岡の料亭で開催して帰り、新前橋から両毛線で帰って来ると言うが、両毛線は新前橋、前橋間は運転見合わせのテロップが表示されている。
携帯でその事を知らせ、無理して帰らずに付近のホテルなどに泊まったらと、連絡するがタクシーで10時過ぎにずぶぬれで帰って来た。
何時もは、帰宅の度に吠えるコロはワンでも無く、キャンとも吠えず、知らん顔をして出迎えるではないか。

昔、犬のいる家に泥棒が入いられる時は、嵐の夜が多いと言われているがその通りらしい。
風音や雨足が邪魔をして、自慢の聴覚が不能になってしまうらしいのだが、見事に実証していた。
遠来の来訪者にかまけてコロの事を忘れ就寝してしまったが、気付いたら午前2時を回っており外は風雨が止み静かになっている。
コロは?と思い出し、寝ぼけ眼で玄関に行くとお座りして待っている。
小便は?と見回わすが痕跡が無いので一安心。
戻るかい?と声掛けしても吾輩の顔を見上げるだけ。
小屋に帰ろうと、引き戸を開けるが外に出る気配なし。
台風は行ってしまったんだから大丈夫だよと、曳き綱を持って小屋の前まで連れ行くが嫌だ嫌だの仕草で小屋に近付きたくない様子。
ようやく繋ぎ直し朝を迎える。

しかし、今朝の様子が何となくおかしい。
ぐたーと小屋中に寝そべり、元気がない。
どうしたんだいと、呼び掛けても白い目で見上げているだけで、スネオ君になっている。
嵐が静まったとは言え、嫌る小屋に繋がれてしまった事に人間不信になってしまったのであろうか。
暫くは、精神リハビリーをしなければならないのだろうかと、心配の種が出来る。。
そう言えば、原発避難区域に置き去りにされていた犬猫は、極度の人間不信になっており、呼び掛けても近寄らず、保護されても檻の外に出たがらなくなってしまった姿が報道されていたが、犬も人と同じように感情が有るのかもしれない。
犬が白眼で人間を見る表情は、独特のものである。

1 件のコメント:

  1. ブログ読ませていただきました。犬は人間以上に感受性が鋭いのかもしれませんね。コロが先生を慕っているのがよく分かります。

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