2012年9月5日水曜日

心頭滅却すれど

時は戦国時代、甲斐国(山梨県)のお寺の住職が、織田信長の軍勢に焼き討ちにされた時の辞世として「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も亦た涼し」と詠みながら焼死した、と伝えられている。
真偽の程はいざ知らず、この暑さは9月になっても衰える事が無く、この心境には到底至る事は出来そうもない。

女子レスリングの浜口パパとスギちゃん風に言わせて貰えれば「限界だ!限界だ!」だゼえ~。

Mネットのパソコンボランティアは8月の盆期間に休む以外は講座を開講して居るが、会員の中からは「電力事情も悪い中だし、暑さで受講者に事故が出ても困るから・・・・」と、8月は夏休みにしてはどうかの意見がちらほらと出ている。
「我々高齢者パソコンを8月一杯休講にするだけでも、原子力発電所の稼働を遅らせることができるのなら」の崇高な理念と、生産性の乏しい高齢者のパソコン学習でも有るので、来年は実現したいと考えている。
なにしろ、お借りしている生涯学習館は、パソコンから発する熱と受講者の体温と厚手のカーテンで締め切っているから、空調2台と扇風機がフル稼働しても30度を超える室温となり、年寄りの集団日干しが出来そうな状態である。
家でゴロゴロして居てもそれ以上の暑さだから、生涯学習館に来ている方が涼しいのであるが、それでも暑い中の勉強で有る。

毎年ゴーヤのカーテンを張りめぐらせているのだが、この高温少雨では水の補給が大変である。
隣の新宅1か所、自宅3か所にポリバケツに3.4杯、約40リットル以上の水くれを毎日の日課としなければならない。
因みに、市水道の口径が20mmの場合、水道料は1立法メートル当たり単純計算で229円となる。
この場合、地中に水を浸み込ませても下水道料金はカウントされる。
1立法メートルは1000リットルだから1000分の40として計算すれば、約9円・・・・1か月270円、合ってるかな?
小学生の計算に自信が無くなっていると言う事は、学校の勉強が出来無かったせいか。
はたまた、算数は四則演算が出来ればいいのであって、余り実生活に役立たない方程式や何かに時間を割き過ぎた為か。

しかしこうしても秋は静かに忍び寄っている。
夜半に聞こえる虫の声。
余り音色のよい虫は居ないが、ひときわ声高なのがコオロギである。
このコオロギが鳴き出せば確実に秋の気配である。

話題は飛躍するが、宮崎の高千穂鉄道が台風の為流失する前年に旅した事があった。
延岡から軽便鉄道で高千穂まで行くのだが、竹寿司駅弁と言うものが有り、孟宗竹の根元を輪切りにした中に筍などを中心にしたチラシ寿司風の弁当で有った様な記憶が有る。
それを食べながら車窓から川沿いの風景を眺めていたが、女性の車掌さんが車内案内をしていたので、その折何気なく胸元の名札を見たら「興梠(こうろぎ)」という苗字で有った。
珍しいので記憶していたが、驚いた事に高千穂町を散策したらあちこちに同姓の表札が有るのに二度びっくり。

興梠(こうろぎ、こおろぎ、こうろき )
漢字・読みともに希少かつ難しいが、宮崎県の高千穂や五ヶ瀬、熊本県の阿蘇では比較的多く見られる。
「梠」とは「軒」の意味であり、「興梠」とは「軒のあがった家(立派な家)」を指すとされる。
日本神話の「神呂木(カムロギ、カムロミ)」に由来すると云われる。インターネット検索

その上、正月でもないのに家々には注連飾りが吊り下げられている。
地元の人に聞いて見たら、一年中軒先に飾り付けているのだとか。
この地は天孫降臨の言い伝えが有るので、  神様が一年中在わすのであろうか。
天岩戸を神社から参拝したが、対岸の崖にあるらしいのだが木々が茂り窺う事が出来ない。
天照大神様、もう少し太陽の調節をお願いします。正に神頼み。

まあ何とかこの夏も過ごせるか。




1 件のコメント:

  1. 含蓄に富むお話、大変勉強になりました。何時もながら、近藤先生の文章力に関心しています。

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