2013年6月29日土曜日

絆は身近にあり

バリ!ドカン!大音響と衝撃
6月24日月曜日、午前11時ごろ学習館を出て西に向かい走行、T字路を一時停止して左右確認、右折して間もなくの事であった。
右折した瞬間、ダッシュボード上に置いてあるテッシュが床に落ちてしまった。
対向車が無いのを見定め、拾い上げようと身を傾けた。
シートベルトが体を固定しているので、無理な姿勢となったしまった。
一瞬眼も前方から外れてしまった。
こうした動作がハンドルを右に切ってしまったらしい。
その結果が冒頭の大音響となり、右前輪が対向車線側の縁石に衝突して乗り越え、停車してしまった。

地獄で仏
しまった!との思いが全身を駆け巡ったが、この醜態を一刻も早く復旧させなければと、あれこれ思い巡らせデイラーに助けを求める事にした。
が連絡方法が無い。携帯は4月に解約してしまったので持っていない。
3月まで担当していた「新火曜パソコン」のKさんが近くで花屋さんを営んでいる事に気づき、そこの電話をお借りする事にした。
Kさんも突然の来訪に驚いたが、訳を知ってさらに驚いてしまった。
しかしデイラーは休業で留守電になっていた。
事故現場に戻ってみると、物音を聞きつけた近所の人達が出て縁石から戻すことを話している。
そこで訳を話し、手を借りる事にした。

その中でも、近所で床屋さんをしているTさんと言う方が積極的に陣頭指揮をしてくれて、道具を自宅から運んだり、通りすがりの人に呼び掛けをするなど、あれこれと手筈を整えて貰ったのには大助かりであった。
その結果、ヤマト便の運転手さん、信金の営業マンらしき人など5人ほどの協力者がエンジンルームの周りに取りつき、「一にの三」で持ち上げ縁石から戻す事が出来た。
タイヤはパンクして使い物にはならなかったが、予備タイヤに交換して貰い乗り出す事が出来るようになった。
こうした一連の作業をTさんがどんどん進めてくれて、意気消沈している爺さんはお礼を言うだけである。

餅は餅屋で
こうして乗り出す事が出来たが、パンクタイヤの交換をしなければならない。
デイラーは休業だから、最寄りのガソリンスタンドまで行く事にした。
いつも給油をするスタンドだから、心安い事もある。
訳を話し1本だけ交換する事になったが、暫くして店員が他のタイヤも劣化が進み縦割れの筋が出ている、と言って来た。
サービス期間中で安くなっていると話なので、思い切って4本全部を交換する事にした。
ホイールも前後左右入れ替えをしてくれたので、バランスも良くなったとの事。
これで安心して乗り出す事が出来ると、自己嫌悪になっていた気分が軽くなり家路に就く。

有縁奇縁
26日水曜日雨、生涯学習館に出掛けるため何時もの道順で行く。
若葉町の一方通行から高崎県道に出る交差点で信号待ちをしていると、後ろについてきた車の運転者から後輪のタイヤが蛇行していることを告げられる。
道幅の広いところに車を寄せ、訳を聞いたところ左の後輪だと言う。
そこは右の前輪と交換をした衝突ホイールと分かる。
そんな話をしている内に、お互い顔見りであるのに気づく。
パソ爺の最後の職場で下水道に在籍しており、若い内であったが家業の土建業を継ぐと言うので退職していった人であった。
暫くですね、との話になったが道路脇での立ち話でもあり、月曜日の出来事を話し、教えて頂いたお礼を言って別れるが、さあ怖くて運転がままならなくなってしまった。
そんなこととは知らない時は普通の運転をしていたが、タイヤが蛇行していると知ればスピードが出せない。
2・30Kのノロノロ運転に徹し、後続が渋滞しそうな場合は脇に寄せてやり過ごすことで学習館に辿り着く。
帰りも脇道をゆっくり運転して件のガソリンスタンドへ行き、訳を話す。
「パトカーにつかまって整備不良車と間違われ、呼び出しが来ればタイヤ交換をしたこの店も同罪だよ」と、ただタイヤを交換するだけでなく、慎重に点検をするようにと少し脅かしてやる。
恐縮した店員はタイヤを外し仔細に点検をしていたが、やはりホイールに歪みが有るのが分かり原価でホイールを交換する事になった。

反省なら猿でもできる
そんな大人気の無い事をしてと、後になって我が女房殿に言われてしまった。
元を糾せば爺さんの不注意が招いたことで、多くの人手を煩わせてしまったのである。
しかし、今回の出来事を通していみじくも東日本大震災の「絆」を体験した。
困ったときは相身互い、相互扶助精神失われず。

2 件のコメント:

  1. 近藤先生怪我が無くて良かったですね。まだまだ世の中捨てたものではないですね。親切な人がたくさんいるのですね。

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  2. ひろしさんへ
    受けた恩は、とかく忘れがちとなり易いので、6.24を心に刻み忘れずに返すよう生きてゆきます。

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