2013年2月25日月曜日

沖縄の2月、ゴルフ武者修行に行く

その昔、と言っても12・3年前ぐらいであろうか、ゴルフに狂っていた時期が有った。
栃木の飛駒ゴルフ場で月一度の定例会に飽き足らず、2月の上旬であったろうか沖縄の系列ゴルフ場に電話を掛け、一人でも受け入れてもらえるか打診した。
組み合わせが出来れば構わないと言うので、早速行くことにして準備を始めた。
腕前の方は100を切る事が珍しい程度であるから知れたもので、それが一人でゴルフに出掛けると言うのだから如何に無鉄砲か、今から思えば身の程知らずで呆れるほどである。

ゴルフ場の近くに民宿が有ったので、直接電話をして1週間の予約をしたが、訛りが強く言葉が通じず適当に相槌をして決めてしまった。
飛行機は羽田=沖縄超割を片道予約し、帰りは熊本に居る次男の所に寄る事にして2系統の予約をした。
熊本=羽田は超割が効いたが、沖縄=熊本は全日空のドル箱路線のためか割引が無く、往復超割以上の運賃であった。

2月上旬、凍てつく午前3時ごろ前橋駅南口の羽田行き直行バス乗り場まで妻に送ってもらい、そこで小一時間待ったが、寒いの寒くないの、身の置き場の無いとはあのことを言うのだろう。
道具は宅急便で直接ゴルフ場に送ってあるので、衣類の入ったバッグを一つにしたが、何しろ此方の寒さを考えての備えと1週間分の準備だから馬鹿でかいバッグとなってしまった。

羽田に着いたのが午前5時過ぎ頃であったろうか、夜も明け染め白々して来た。
搭乗手続きをしてから朝食を摂り、搭乗口の近くの席に陣取って時間の来るのをしばし待つ事にする。
廻りを見回す余裕が出来、人物観察も時間つぶしにはもってこいの材料である。
一人旅であろうか憂いのある女性、遠くの式に出席するのか黒ずくめに身を固めた田舎のおじさん達。
グループ旅行に行くのか若者の集団が賑やかだ。子どもを連れた夫婦連れ、行く人帰る人と、様々な人達が空港ターミナルに入り混じっている。
悲喜こもごもの人間模様がそこに隠されているのだろう。
そういう我も誰かに観察され、大きな荷物を持った初老の男が疲れた顔をぼんやりと椅子に座って孤独な空気を漂わせ、借金取りから逃げるのだろうか、女房に逃げられて探しているのだろうかなどと見られていたかもしれない。

午前11時ごろ那覇に着く。第一印象が暑い!。
大きなバッグを提げての移動で、滂沱の汗が噴き出る始末である。
前橋ではあんなに寒く、羽田でさえあの距離を移動しても汗など出てはいなかった。
それが2時間ぐらい南に来ただけで、この気温の差、下着は汗でぐしょぐしょになる。
襟元から湯気が立ち昇るのではないかと、思われる汗のかきかたである。
待合室の衆人監視の中で着替える事も出来ず、セータを脱ぐ程度にしてジャンパーは羽織ったままバスで民宿に向かう。

那覇空港から市内のバスターミナルまで行き、そこで海野方面行バスに乗り換え曲がりくねった道を暫く行くと海岸線通りに出て、1時間余り揺られて午後3時ごろ到着。
「民宿海野」鉄骨2階建の白壁で小綺麗な造りでなぜか安堵する。
玄関で取次ぎを頼むと、応対に出て来た女性が驚いたような顔をして迎えてくれた。
どうも話の様子がおかしい。
1か月前に電話をした時に応対した爺さんが話がよく聞き取れなく、此方も訛りのある言葉を理解もせずに電話を切ってしまったので、来るのか来ないのか半信半疑で居たらしいのだ。
だから1週間通しで部屋が空いていないとの事で、その日の夕食は外食になると言うのだ。
それを承知でチェックインする。

群馬から持参した「赤城せんべい」を土産に出し、旅装を解くとその足でゴルフ場へ挨拶に行く。
ゴルフ場は民宿の裏山に当たるが、山の周辺を回り込んで行くから歩くと4.50分ぐらい掛かる。
本日の所はバスで麓まで行き、そこからアプローチ道路をひたすら上る。
事務所に挨拶をし、此方には「絹衣」を土産に出す。
組み合わせを尋ねたら、春日井市からご夫婦が予約しているので聞いてみたら如何かと、宿泊先ホテルと電話、名前を教えてくれる。
個人情報の守秘などと、うるさい時でなかったのが幸いした。
電話をすると在室しており、無遠慮を詫びて明日からの同伴をお願いしたところ、渡りに船の快諾で夫婦で3日も4日も回っていられないから、他人に入ってもらって良かったとの事である。
こうして明日からのプレイーの準備が出来、意気揚々?と帰途に着いた。
残る問題は朝の事で、バスはあまり早く運行していないからタクシーで行くか、歩くか、迷ったが、民宿の爺さんが朝だけなら送って行くよと言ってくれたので、そのご厚意に甘える事にした。
夕食は1階の大広間に宿泊客が一堂に会しての夕餉である。
同宿泊者は東京から3月一杯避寒に来ている男性と、下水工事に来ている人達4人で、この人達は長いらしい。
泡盛を頼み、キープする。
こうして沖縄の第1夜を無事迎えられたのである。

この続きは、気が向いたら後日投稿したい。

4 件のコメント:

  1. 何事にも積極的に取り組む先生の姿は素晴らしいですね。色々考えて仕舞って行動に写せないでいる私には羨ましい限りで、少しずつでも、見習いたいです。

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    1. デコ様
      積極的と言うと聞こえはいいのですが、後先を考えない無謀と言うべきものです。
      この続きを楽しみにしてください、と言うほどの内容はありませんが。

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  2. 昨日はシニアパソコンフォーラムで大変お世話様になりました。有意義な講演が楽しめました。ありがとうございました。これからも楽しい企画を宜しくお願い致します。ブログ拝見いたしました。今の近藤先生の若さ、パワーの原点を垣間見た気持ちです。私には中々真似できないです。続きを楽しみにしております。よろしくお願い致します。

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    1. ヒロシ様
      何時もありがとうございます。
      折角お出で頂き、設備の不具合が有り効果半減となってしまいました。
      慣れから来る油断ですね。
      戒めましょう。

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