2012年3月23日金曜日

中高年パソコン講座今昔

中高年者を対象としたパソコン講座のサポートを始めて、今年が10年目となる。
スタート時の2・3年は暗中模索の連続で、ただ無我夢中で喋り巻くっていた。
その間のエピソードは、此のブログ(2011年6月「パソコン教室は花盛り」)でも紹介して来たところであるが、毎年40人からの新入受講者を迎えているから、同じような出来事は起きている。
しかし、こうした方々のお陰で我々は勉強も出来たし、講座の進め方などに大いに役立てる事が出来た。
所詮は素人集団であるから高が知れたものだが、代表して感謝感謝である。

ただ、ここ数年の傾向は、本来の初心者が少なくなって来ている。
募集要項には、「60歳以上でパソコン初心者」としているが、4・50代の女性も応募して来る。年齢を聞く訳に行かないから黙認しているが・・・。
だからパソコンの経験も若干有るようで、どうにか動かせるが更に上達したいという人が多くなって来ている感がする。
此れまでは、マウスに慣れて貰う為の時間と苦労があったが、最近の応募者には10年前と比較して格段に少ない。
パソコン用語も結構知って居り、いちいち解説をしなくても進捗出来る雰囲気である。
その点講師を務める側も、予習復習を怠る事が出ない。
むしろ以前の数倍の予習をして、臨まなければならない。かなり細かい事も聞いて来るからである。
そんな細かい事まで知らなくても良いと思うのだが・・・、と思う今日この頃である。

昔は、横一線で進めたが、ここ数年はレベルの格差が出て説明も多岐に亘って触れて行かなければならない。
規定課題を終了してしまっている人、まだ入り口で戸惑っている人など、混在する教室の空気を見ながら進めて行くが、要する時間は数倍となる。
従って、3年4年と経つ講座では、慣れた人に難渋している人の手助けをお願いしている。
尤も此れは、パソ爺の受け持つ講座に限った事であるが、サポートしているのがパソ爺一人ではサポートが出来かねる為で、大いに助かっている。

それにしても、Googleサービスの多様性には驚きであるが、その変化、進化に追い着いて行けない、と言うのが正直なところである。
主なサービスは、Googeアカウントを取得しなければならない。
アカウントの入力項目、絵文字入力、本人確認の携帯電話番号又はメールアドレス入力など、受講者全員がアカウント取得に要する時間は相当なものになっている。
インターネット上に解説ホームページが出ているが、2011年と2012年では変わって来ている為、そのまま使えない。
Googleの公式ホームページは、英字の画面で解説してるから始末が悪い。
タイムリーな解説を見つける努力と、個人的に作成する為のエネルギーはかなりのもので、最近は根気が無くなり省略部分が多くなってしまう。
その分、口頭説明になってしまうが、なかなか理解して貰えないのが悩みである。
聞いている傍から忘れてゆく年代であると共に、理解力に差があることも事実で、そうした人に限って隣の人に聞いて居て、こちらに耳が向いていないのである。

パソコンのXP、Vista、7の違い、おなじOSでもグレードに差があり、HDDの空き具合など、一様に行かない事情がある。
島倉千代子の「人生いろいろ」と同じで「パソコンいろいろ、頭もいろいろ」、と言うべき事かもしれない。
Word、Excelを一通り出来るようになり、デジタル写真編集、アナログ音楽のCD化、ペイントの活用などなどをマスターした後は、インターネットの利用、メールの利用に発展して行かなければ、パソコンが使えますとは言えないと思っている。



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