2013年11月15日金曜日

ある日突然テレビが壊れた

たった2時間前まで見ていたテレビだったが、女房が見ようとスイッチを入れたが画像が出ないと言う。
こうなるとすぐ呼び出されるのが常である。
もっとも二人しかいないのだから仕方がないのだが。
「テレビ可笑しいよ」
「おかしいって、どうおかしいの?」
「映らないの」
「さっきまで見ていたんじゃない.電源が入っている?」
「リモコンのボタンを押したけど、画面が真っ暗のまま」
機械音痴気味の女房だから、何処をどう操作したのか分らないが行って見た。
確かに画面は真っ暗で、「しばらくお待ちください」のコメントが出ている。
アンテナの接続を確認。
カードの差し入れを繰り返す。
スイッチを入れ直す。
素人の吾輩としてはこれしか出来ない。

この間も「洗濯機の風呂水給水ポンプ」を駄目にしたばかりである。
ガスコンロの具合が悪くなったと、最初に言い出すのも女房である。
確かに使う頻度が多いのが女房であるから、現象に直面する確率は高い。
その都度、診断をさせられるのが吾輩だが、電気製品の技術者でも無い者に分かる筈もない。
適当にいじってみて最終診断を下す。
「ご臨終です」
しかしこのテレビは、2005年にアナログがデジタル化されると言いうので買い替えたもので、まだ8年しか経っていないから釈然としない。
ましてや天下のSONY製である。

他のテレビアンテナに接続して見たが真っ暗、症状は改善されないばかりか弄り回した結果、雨が降るような画面となり一層酷くなったような気がする。
「修理に出してみる?」
「保証期間は過ぎているからお金が掛かるよ、第一重くて持ち運びが大変だ」
「じゃ1台にする?」
二人だけだから別々に見る事も無いのだが、見る内容が違う。
女房はコマーシャルが無いからとNHK専門で、観る物が無いと3チャンネルで高校講座などを見ている。
吾輩はコマーシャルが有ろうとなかろうと、事件物が好きであるから観る趣味からして合わない。

「電気代が節約になるから1台にしょう。お父さんはタブレットを見ていればいんじゃない?」
確かに2人で別々に見ても無駄なようだが、テレビとタブレットでは比較にならないのを我慢してそうする事にする。
タブレットで映画をダウンロードしてみるが、画面に迫力が無い。
「探偵はバーに居る」、フランスの喜劇俳優が演じる物や西田敏行の「素敵な金縛り」「スペック」などを立て続けにダウンロードした。
料金は3日間のレンタルで1作300円程度。
映画館は高齢者割引で1000円だから、映画料金でレンタルが3作は出来る勘定となる。
安いのか高いのかわからないが、映画館に行く手間が無いだけ楽かもしれない。

こうして我が家のテレビ騒動は終息したが、人間もこの様な終末が良いような気がする。
前の日まで元気に講座のインストラクターを務め、翌朝ご臨終となっている。
苦しんだり、訳が分からなくなって周囲に迷惑を掛けたり、事故でぐちゃぐちゃになったりするのは願い下げであるが、これだけは選べない。
だからせめて意識あるうちは遣れることはして、楽しめる事は楽しんで、はい、おさらばと行きたいものだ。


4 件のコメント:

  1. 突然やってくる、電気製品の故障我が家もこの夏エアコンで経験しました。新しいのに取り換えに10日間かかり、今年の酷暑、思う存分味わった上に思いがけない、痛い出費になりました。

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    1. 形あるものは滅する、と言われますが、無いと不便です。
      ただ出費が痛い。
      余裕があれば企業の様に、償却費として積立てていれば買い替に苦労はしないのですが。

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  2. 近藤先生、電化製品が駄目になるとガッカリしますね。先生は凄いです。タブレットを駆使して新しい楽しみを見つけていくのですから。頭が下がりっぱなしです。

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    1. 何を仰るひろしさん。
      貴方の方が凄いですよ。
      ウクレレが弾けるのですから。
      タブレットもパソコンと同じで、機能の30パーセントも使い切っていません。

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