2014年11月24日月曜日

政治家の口癖民意とは

今回の解散について巷では、大儀なき解散、国費の無駄使い等々の意見が出ている。
同感するも、いまいち視点を変えて安倍さんの心境を推し量ってみたい。

経済政策の安倍のミックスは道半ばで、これを成し遂げるには国民の信を問いたいとして、「アベノミックス解散」と命名していたが、本当にそうであろうか。
3本の矢とやらを放ち、先頃金融緩和も打ち出した。
4本目、5本目と手を打つのに何の躊躇いが有ろうか、むしろ安定政権の上に立っての政策遂行であるし、野党の反対など歯牙にもかけないで行けた筈である。

なのに解散とは、結局内閣の不協和音があるのではなかろうか。
来年10月から消費税10%にするとした経過措置を遂行するには、現状分析でアベノミックスの効果が出ていないと判断する総理側と、予定通り引き上げるべきとした財務省の息が掛かる麻生大臣や元財務大臣経験者の谷垣幹事長ほか財務省から恩恵を受ける議員側との対立では無いだろうか。

1年半延期とするか、財務省の筋書きを代弁するか、天秤に掛けられてしまった推進派は解散選挙に口を閉ざさざるを得ず、増税を口にして選挙は出来ないとみた総理側の作戦ではなかろうか。
こうして700億円の公費を投じて党内粛清を図ったのであろうと、下司の勘ぐりをしたがどうであろうか。
そこには民意も無く、保身と延命策でしかないように感じる。

いっとき国民は増税を延期されるが、同じ投票行動に走れば1年後は嫌も応も無く10%の消費税に喘ぐことになる。
国、地方の議員定数を削減し、歳費の引き下げと歳費以外の費用を廃止した政策を打ち出し、それから国民に負担を訴えるべきではなかろうか。
一番呆れたのは、何時もながらの万歳解散である。
馬鹿かと言いたいほどの醜態である。
そこには民意の「み」の字も無い、マンネリと打算しか働いて居ない印象を受けた。



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