妻沼の聖天山歓喜院で遅ればせの初詣
風のない静かな天気に誘われて、妻と半年振りの聖天様に出かける。
50円のお賽銭で子供達や孫の安全祈願をする。
お目当ては門前から少し離れた「辻九」という手打ちそばであるが、昼時であったので満車、そのため妻沼の農産物まで足を延ばす。
妻沼も葱が特産品で妻沼葱として販売している。
地続きの深谷とは目と鼻の先だが、あちらは深谷葱としてブランド化され高く売っている。
土も苗も作り方も同じ物なのだ。
同じような例が大分県と愛媛県を挟む豊後水道で獲れる関サバや関アジなどもブランド化して高値で取引されるが、対岸の新居浜の物は同じ海で獲れるが安い。
一度大分空港で関サバ寿司をどんなものかと食べたが、時価と書いてはあったが1貫800円もしたのに驚いて1貫で止めた。
マグロのにぎりの方が安かったのを記憶している。
高い方を通ぶって食べる。馬鹿な習性だ。
ここは歓喜院の境内で売られている聖天すしが縁起物である。
乾瓢の海苔巻きと普通の3倍ほど長く作られた稲荷寿司である。
夕飯用としてお店に行くが2パックで売れ切れとの事、良く売れるらしい。毎日の事だから結構な商売になる。
利根川を挟んで太田市側にも同じような寿司が売られているらしいが、味が違うとかでわざわざ橋を渡って買いに来る客もいるとか。
「永遠の0」は何を言わんとしているのか
妻沼の帰途、スマークに立ち寄り、Sさん推薦の映画を観た。
あの時代で戦地に行く兵士が生きて還る、ということを言う人間はかなりの異端児扱いされたに違いない。
特に軍隊内であればなおの事。
さらに、操縦を教えた生徒たちに無駄に死ぬな、と言って聞かせるのはかなり勇気のある発言であり、あの狂気の軍隊で理性を持ち続けていた人がいた事は驚きである。
実話でないにしても、このような人もいたに違いない。
昭和30年代頃か、「人間の条件」という小説がベストセラーになり、文庫本で10冊ぐらいになったのではなかろうか、それほどの長編であった。
映画化され仲代達也と新珠三千代が主演し、女性の紅涙を絞ったものだが、観ていた思い出した。
底辺が似ていると。
あの時上映された映画館は大盛座か隣の東宝だったろうか。
満員であった。便所くさい空気とひといきれの中、立ち見までして見たものだ。
今はどうであろうか、プレビの座席は400席あるが観客は3・40人程度と、空気は清浄、椅子もソフトで非常に見易い環境でゆったりと観られる。
観終わって思わず拍手をしそうになった。
しかし、Sさんが言うハンカチを忘れずにというほどでも無かった。
あの戦争末期、大勢に流されず、家族を思い、未来ある知性の死より墜落した飛行機の方が大事と公言する上官を諌める勇気、あの矜持を持ち続けたいものである。
ここ半年の間に、中韓との間がぎくしゃくしているが、最近、変に煽る論調が気になる。
確かに中国の領土意識や韓国の歴史認識が事あるたびに我が国に向けられ、不快な念に駆られる事が再三である。
しかし、ここは過去の反省に立って、日本は近隣諸国と友好関係を保ってきたのだから、「強い日本」を取り戻す、などという自民党のキャチフレーズに乗らない事だ。どうも気になる。
最近の政治、社会の動きには気にかかることが多々ありますね。一人ひとりが関心を持ち続けることが大切だと思います。
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