2013年11月20日水曜日

パソコン講座の限度

パソコン講座を開講して12年目を迎える。
旗揚げ時は意気高揚として始めたが、寄る年波には勝てず気力も低下すると同時に疑問も増幅して来た。
パソコンの使い方、文字入力と簡単な文書の作り方、Excelの初歩、インターネットの使い方とメールの交換、写真編集等々広く浅くをモットーにNHK出版や富士通発行の初歩的なテキストを中心に解説してきた。
1・2年はこれで結構間に合っているのだが、3年以降は更にその上を行くテキストやカリキュラムが組まれるようになる。
機能的に高いものを望むことを否定はしないが、60・70歳の人達にどれほどの効果があるのか、必要としているのか分からなくなってきた、と言うのが偽らざる現心境である。
若い人達が目的を持ってパソコン教室に通うのとは、一寸違うような気がしてならない。

平成25年度の初心者講座を受け持っている。
パソコンの起動、終了、アプリケーションの開き方、閉じ方、初歩的な使い方と順を追って8ヶ月目となる。
今もって起動、終了に手間取る人もいるし、アプリの選択が困難な人もいる。
ましてや、クリック、ドラッグが覚束ない。
そうした人にExcelの初歩を手解きしても「暖簾に腕押し」の感じがするなか、相対参照、絶対参照などと話しても、混乱の極みの状態になってしまう。
表を作り、項目や金額を入力し、縦横の集計を算出する簡単な家計簿作りなら興味が出る。
如何に身近な話題で手解きするか、やってみたいことは何か、ニーズの把握をせずに段階的に進めるのは時間の浪費であり、パソコンへの興味を半減させる何ものでもない気がしてならない。

12月になると毎年委託を受けている三郷公民館IT講座が始まるが、人気は高いと言うことであるが、8日間が終わった後の忸怩たる思いは何なのか、今後の指針となるように分析してみたい。
申し込んで来た人のニーズが何処にあるのか、何を習いたいのか、その辺に時間を掛けて聞いて置きたいと思っている。
そうでないと毎年の繰り返しで、応募して来てくれた人達の思いにどれだけ応えられたか、分からないままの閉講となってしまう。
あの時の講座で、今こういうことをしている、こんなことが出るようになった、こうした声が聞かれる講座にしてゆきたいものと思っている。
残り少ない時間を大事に使ってゆくためにも、何かが残せたと感じられるためにも、マンネリ化にならないためにも必要な自己反省である。

3 件のコメント:

  1. Mネットの先生たちのご苦労改めて感謝したいです。私も始まりは三郷公民館のIT講習受講からでした。
    雪だるまのイラストを挿入して年賀状を作ったのを思い出します。お陰様で今でも、暇を見つけてPCを開くのが楽しみに成りました。

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  2. デコさん
    その一言が聞ければ力が沸くのです。
    例えば、時間を掛けてブログなどを手解きしても、個人的な好みで興味がなければ継続出来ません。
    我々は、そこに費やした時間と労力が、残り少なくなって来たのです。
    パソコンが日常的に使う様になって貰いたいものと、思っています。

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  3. ブログ読ませていただきました。近藤先生やMネットの先生方のご尽力に何時も感謝しております。先生方のご指導に対して、我々生徒たちがどう応えているか気になるところです。何となくパソコンをしている人や、目的を持っててパソコンに取り組んでいる人等様々な人がおられるのが実情だと思います。結局はひとりひとりの心構えによるのでしょうが、高価なパソコンを購入しているのですから、遊ばしておかないで、毎日必ずパソコンの前に座り、取りあえず自分の興味のあること調べたり、見たりする習慣を身に着けて、それから自分が本当にしていきたいことを見つけ、趣味等に生かしてパソコンライフを楽しんでいくことが、我々生徒の先生方のご努力に応えることではないかと思います。

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