その内、猫の額より狭い庭先に有る山茶花の茂みを出入りするようになった。
雄雌の番であろうか、2羽で交互に小枝や藁の切れ端を咥えての行動である。
山茶花の下には犬小屋があり、時折犬は小屋の屋根に飛び上がり騒々しいにも拘らず、巣作りをしている。
鳩の巣は、大雑把である。
雀や雲雀の巣は実に繊細に作られており、抱卵する中は滑らかに、壺の様に丸く形作られているが、鳩の巣は木切れを積み重ねたものである。
先日の大風で吹き飛ばされたのではと覗いて見たら、健在であった。
葉が茂り、適当に風除けとなったのであろうか。
カラスや、尾長鳥の外敵からも眼隠しとなっている。
卵を抱いている様子は見られなかったが、何時しか雛の鳴き声がするようになった。
餌らしきものを口に咥えて来巣する時など、忙しなくピーピーと喚いている。
様子を観察しようとするが、普段は親の懐に隠れて居るのか姿を見せない。
それにしても野生界の営みは、人知に勝るものがある。

幼い頃から教えられ、人倫を説かれて来るが、成長するに従い犯罪を犯す者、 裏切り行為をする者が出る。
挙句の果てに人が人に裁かれ、死刑にさえなる者が居る。
一体人間て何だろうかと、つくづく考えさせられる。
餌を運んでくる親鳩を待つのか、巣の中でじーっと待つヒナ一羽
巣の色と同系色となっているのが自然界の妙である。
付記 このブログは、Internet Explorerで編集出来なくなり、Google Chromeを起動して編集したものです。
検索ページで問い合わせてみると、同じような現象で悩んでいる例が結構あります。
先生の観察力、慧眼には、いつも敬服しております。
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